コジコジは(字義通り)神

日常系、他方の極に冒険系と布置されるのがはやり。
だけど日常系といってもいろいろある。サザエ、まるこ、ぼのぼのけいおんそしてコジコジなどなど。
それぞれ強みはありますが、コジコジはなんだろうか。
面白さの源泉はコジコジ=神が同じフィールドに立っていることだと思う。
用もないのにフラフラ飛び回る。
文脈を無視する。
家がない。というよりむしろすべてが自分の家。
ところが周囲に悟られぬような迂遠な形であれ気づかいもする。(迂遠じゃない時もあるが、少なくとも意図したものとは決して気づかれない形で、)
子供でもあり大人でもある、あるいはそのどちらでもないというのがコジコジなんだ。(コジコジが顔まねができるという点もそれを示している、何者にもなれるのだ。コジコジはすべてである)まさにコジコジコジコジであって他の何者でもない。そしてそれを誰も咎めだてられない。(先生も敗北する)にもかかわらず学校なんかに通っている。
それとナレーションがほとんどないのもコジコジの権力を強化してる。ナレーションがまるこのように頻繁に入れば支配者は交替してしまう。
また一話単位でみるとおよそコジコジのおかげで話が丸く収まる。故にさほど尖りすぎはしない。
コジコジのなかに「にもかかわらず」もしくは人によっては「それゆえ」というかもしれないがそういった接続詞があるから面白いけど穏当なものになってる。(一方ゲランは単にイノセントなのだ)
それがなければコジコジはねこじるになる。ねこじるは受け手が「とはいえ」を補わないと危ないものだ。好みの問題だけど少なくとも夕方地上波ではやれない。

しかし面白さはこんな説明では伝わらないのです

追記 コジコジセカイ系とした方が正確かな