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見えないほどの遠くの空を

榎本憲男第一回監督作品。いろんな意味でこれはおれのことだという要素がたくさんあった。それもあって非常に乗れた。とりあえずメッセージ的なものについて今日は。基本的にストレートな思いが根っこにある映画だと感じたので。

映画サークルの話で撮影のシーンから始める。
ここはくそだ。こんなとこは腐っている。早くぶっ壊して別のとこへいこう。しかしどこか別のとこなんてなく、結局どこへ行っても同じ事さ。と気づく。だからここに戻ってきた。そうなんだここで君と生きていたい。
みたいなことを劇中劇の「ここにいるだけ」で主人公がいう。そしてヒロインたるりさ役のりさはこれにうなづくという台本を拒む。ちょうど雨が降り、撮影はラストショットを残して中止。そしてりさは事故死する。
というところから物語は動き出す。

遠くの理想を見続けてきたが、現実を知り、まあこんなものさ、今ここにある小さな幸せを逃さないようにして生きていこうじゃないか。子供じゃないんだからというたぶん世でいう大二病的症状にりさは「わかるけど…」とか「共感どまりなんだよね」という。
それは子供が大人になったんじゃない。つまらない大人になったんだ

じゃあどう生きるのだというと、まあ当たり前ですけど遠くを見ながら今を生きよということになる。
別に仕事辞めたからってインドとかいこうってわけじゃないんだよ
そうではなくて私は映画を見るし、作るのだ。