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ヴィヨンの妻

実は太宰さんはろくに読んだことがない。
電子辞書に入ってたので読んだ。

薄気味の悪い小説。気になったからメモ
主要な人物は大谷とその奥さん、椿屋の夫妻。
まずこの人たちは下の名前がない。大谷の妻はさっちゃんとされるが、それは後の方にお店での名前と言われて出てくるだけだ。
題名は引喩であり、フランソワ・ヴィヨンという名前は本文でも一度触れられる。ヴィヨンの妻というのは当然大谷の妻を指し示している。このように題名でも仮の名で言及され、さっちゃんという店の名で呼ばれるだけだ。
主人公である彼女は、はじめ大谷の妻としては随分まともな人かと思わされる。しかし話が進むとまったくそんなことはないことがわかる。まず金のあてもないのに堂々と椿屋に行く。さらに、あっけなくその男の手にいれられ、仕舞にはあの家をいつまでも借りてるのは、意味ないものなどといい椿屋に泊まるようにしようかなどと言い出す。
自分にはこのもう家いらないというのがほんとに気味悪く思えた。もちろん家なんて別に大した問題じゃないというクールな考え方もあるだろう。その方がなんていうかポスモっぽいし。
しかしこの話は家を捨てノマドとなるというようなものではないだろう。だって椿屋に住もうっていうんだし。妻は椿屋に吸引されすぎててちょっとビビる。最後方はなにやら前向きっぽいこと言ってるけど、もともとの人格が雲散霧消してさっちゃんしかないということをいってるようにおもえてくる

あと子供のことを書いてない。また気づいたら書こう。たぶん結構重要な要素だ
そうだ仮面のことも忘れてた。

妻はさっちゃんとして椿屋に居続けるだろう。ちょーこわいね