サマーウォーズ、ゲーム

物語とは主語と述語の間の引延しとたぶんバルトさんが言ってました。 引延し要素として二つのゲームがサマーウォーズにはありました。ゲームというのはその外部が見えると途端に熱が冷める。殊この場合は決して視聴者はプレイヤーでないから、たとえ外部を感…

ボンヤリ発言

ボンヤリ発言が引き起こされるのはその発話者に他者が存在しないから。自分のなかでは意識的にではないにせよインデックスができているから、発話が(他者にとっては)ぼんやりしてくる。 自分にとっての自分はハイパーハイコンテクスト状態である。これは硬…

態度

soil最後の三話くらいだけ見たんだよ。 面白い設定がちりばめられていました。モデルで構成されたスズシロ家、ミズキのあざ、デカミズキ。主題はパレードとだいたい同じ。 でも態度が悪いですよね。流れを弛緩させるコネタ。これは堤的な態度なのか。監督は…

語りえぬものについては、沈黙せねばならないの?

論理哲学論考読んで野矢茂樹の『論理哲学論考』を読むも一気に読んだぞー 論考のウィトゲンシュタインはクールです。野矢さんは基本的に丁寧で最終的にホットになります。論考でウィトゲンシュタインが最も間違っていたのはその態度なのだという指摘。素敵で…

レズ

the pacific 見た。 マリーンたちの話。導入部は短く戦場へ。 初交戦明けての二人の日本兵は印象的でした。とどめを刺した人も。 戦争もので替え歌って重要ですね。ところでハウルの続き。 これはすごく論理的な整合性があるものだとわかってきた。 お城=AT…

日常系は射精なきセックス

射精なきセックスをしているのが所謂日常系なのだと気づいた。 でも映画だときついんだよな。トムアンドジェリーも映画はそういった具合で無理やり何か無駄な話をつけた映画でダメだったらしい。ルーキーズの映画はその点自らの存在意義を理解し、全うしたと…

ハウルのダメなところ

ハウルをテレビで見たのだ。 ダメなとこは敵(障壁)が弱すぎるところ、これにすべて還元できる。 ソフィーがまず呪われるわけだ。ばあさんになる初めは少し戸惑うがその後はむしろ生き生きしだす。もちろんハウルのそばにいられるからというので理屈は通っ…

大きい葛篭

最近ゲームをまたやるようになった。 その中での教訓。大きい葛篭の中に災いが入っているとは限らないということ。 こういう考え方には十分いたっていたと思っていたのについ小さいほうを選んでしまった。恥ずべき道徳。科挙のための朱子学。 小さいほうを選…

またブログについて

ほんとに書きたいことはブログには書かない。誰かに盗られそうだから。 そういう貧乏性。

すきま

すきまは欠如ではない。 すきまを埋めるのは受け手である。作り手がすきまを埋めて、埋めていくと受け手は窒息する。 またFF7のなんかが出てるんだね。 作品を開くのは基本的に受け手である。 『挑発としての文学史』はあんま挑発してなかった。ユゴーとかハ…

文体練習

翻訳調 なぜあなた方は共感したがるのか。それは人間的過ぎるでしょう。 私は吐き気を催します。自慰行為に過ぎないのになぜそれを声高に叫べるのですか。 怒れる父親 貴様はなぜ共感するのだ。何でもかんでも尻尾を振りやがって発情期の犬でももっと節操が…

ブログに何を書くのか。

いまさらブログについてメタ発言することもないんだろうけど、最近ブログ童貞を喪失した身としてはついつい書きたくなるわけ。 ブログが世間に広まった頃はよく何で日記を公開するの?変態なの?露出狂なの?っていうのをよく聞いた。おれも言ってた。 でも…

少女

先日レオンを見た。レオン 完全版 アドバンスト・コレクターズ・エディション [DVD]出版社/メーカー: パラマウント ジャパン発売日: 2004/06/25メディア: DVD クリック: 64回この商品を含むブログ (144件) を見るナタリー・ポートマンのマチルダがいい。 少女…

にっきはじめ

読んだもの、見たもの、聞いたもの いろいろ書きます 今読んでるもの。挑発としての文学史 (岩波現代文庫)作者: H.R.ヤウス,H.R. Jauss,轡田収出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2001/11/16メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (11…